優先順位がわからなくなりました

子どもの頃から海外との文化の違いに興味があり、大学では異文化コミュニケーションを専攻し、1年間アメリカに交換留学にも行きました。留学中は見るもの聞くことすべてが刺激的で面白く、死ぬまでにもう一度海外に住んで、異文化に触れたいと思いました。

大学卒業後、IT系の日本企業に就職し、いつかは海外に行けると思っていたら、あっという間にもうすぐ30歳。このままでは海外に行くチャンスは得られないと考え、海外での就職の道を探りましたが就労ビザのハードルが高く、さらに年齢的に結婚・出産などにも焦りが出てきました。いまの仕事を辞めて体一つで海外に乗り込めばどうにかなるかもしれませんが、どうにかならなかった場合に貯金を使い果たし、歳も取り、日本に戻って一から仕事を探すという勇気もなく、そこまで踏み切れません。

世の中の多くの人は、多かれ少なかれある時点で現実を受け入れ、夢を諦めて日々の幸せのために歩き出すのだと思うのですが、それはどの時点でどのように判断すべきなのでしょうか。優先順位や、自分が何をすべきなのかわからなくなってきました。

マロアンズ
29歳 会社員 女性

本当の気持ちがどこにあるか考えて

ある女性が次のようなことを言っていました。

「人は何かができないとき、年齢や、あるいは環境のせいにするけれども、実はあなたの行動を妨げているのは、あなたの心だけです。決して環境ではありません」と。

この言葉に僕はいたく感動して、いろんなところで吹聴して回っています。

結局本当のところ、あなたは何をしたいのか。海外で頑張ってみたいのか、それとも安全で平凡な日本での暮らしを続けたいのか。あなたの心が、どちらのほうを望んでいるのか、ということが一番のポイントだと思います。自分に問いかけて、もし海外でチャレンジしたいという気持ちのほうが強ければ、身ひとつで海外に乗り込めばいいと思います。

「うまくいかなかった場合に、貯金を使い果たして年も取って一から仕事を探すのは大変だ」と書いておられますが、まず、働けば食べていくことができます。年齢は関係がありませんし、これからの日本は団塊世代200万人が消えて新社会人が100万人という労働力不足の構造ですから、元気でさえあれば、ご飯が食べられなくて飢え死にするということはあり得ません。

そのように考えれば、結局はあなたの本当の気持ちがどちらにあるのか、海外でチャレンジしたいのか、それとも日本で安全運転をしたいのか。どちらが強いのかを見極めた上で、ぜひ、人生にチャレンジしてほしいと思います。