親の近くにいるべき?

現在就活真っ只中なんですが、親から企業を選ぶ条件として「家族の近くで」ということを言われます。ちなみに、親と祖父母は車で20分ほどの距離に住んでいて、介護がしやすい状態です。

高野りょーすけ氏との対談によると、「縁のある会社に入ってみては」とおっしゃられていますが、20年後、30年後を考えたとき、親の近くにいるということは、どれくらい重要でしょうか。出口さんのご経験等も含めてお聞かせいただければ幸いです。

双子就活生
21歳 大学生 男性

大事なのはあなた自身の人生

僕は二人兄弟で、4つ下の弟がいます。僕は三重県の美杉村で生まれて伊賀で育ったんですが、両親はどちらかは近くにいてほしいという希望を持っていたようです。

ところが、僕も弟も東京に出てきてしまいました。親戚から「親不孝な子どもやな」「一人くらい近くに残ったらいいのに」と何度も言われたことがありますが、結果的には親のほうも、うちの子どもはあてにしたらあかんと思ったらしく、父は97歳まで生き、母はいま97歳で、認知症にもならず元気に暮らしています。

そのように考えれば、親の近くにいることや近くにいて親の面倒をみることと、むしろ突き放して両親が二人で生きていくことと、どちらが本当の親孝行かは、よくわからない問題だと思います。むしろ人間は皆一人なんだから、子どもが親を丁寧にケアしないほうが、親は健康で長生きするという学者がたくさんいます。

あなたの人生とお父さんお母さんの人生は別ですから、将来を考えたときには、親の近くにいるかいないかということは、僕はほとんど重要性がないと思います。

あなたが好きな人生を歩み、元気で明るく楽しい生活を送ることがお父さんお母さんにとっても本当は一番嬉しいことだと思いますし、それは近くにいる、いないとはほとんど無関係のことだと思います。