日本の歴史教育

出口さんは著書の中で「世界史から独立した日本史は成立しない」と述べていますが、実際に小・中学校で歴史を勉強する際は、日本史と世界史を別々に学びます。

出口さんはこれについてどうお考えでしょうか? また、日本の歴史教育についてどう思われますか?

toitech
30歳 会社員 男性

分ける必要はありません

小・中学校に限らず歴史を勉強する際には、日本史と世界史をまとめて学んだほうが勉強になると思います。

日本の歴史教育は、まだ、戦前の東洋史や西洋史の考え方を引きずっていますが、世界の歴史はひとつで、その大きな流れの中に日本史があると思うので、そう教えたほうが、生徒にはわかりやすいと思います。

具体例を挙げれば、2世紀の中頃、地球は寒くなりました。北にいた人々は南に移動を始めました。そうすると高い山脈にぶつかります。そこで東西に分かれました。

東に行った人々を日本では五胡十六国と習い、西に行った人々をゲルマン民族の大移動と習ったのですが、これは同じ現象ですから、一緒に教えたほうがはるかにわかりやすいということは、誰にでもわかると思います。