子どもがいません……

出口さん、こんにちは。私は出口さんのお話が好きで、そのお人柄を尊敬もしています。出口さんはよく、「子どもは宝」と話されていて、私もその考えには共感しますが、私には子どもがいません。出口さんのお話を聞くと時々、自分の存在意義について考えてしまったり、疎外感を覚えてしまったりします。チャンスがなく子どもを持つことができなかった人たちに、何かメッセージをいただけませんでしょうか。

むーめ
43歳 会社員 女性

子どもの有無は関係ありません!

子どもは社会の宝です。ひとつの社会、ひとつの集団の中で、子どもがどうして宝物なのかというと、子どもが成長して、将来頑張って働いて、僕たちの社会を受け継いでいくからです。

ただし、ある社会にとって次の世代を育てていくことが大事であるというマクロの視点と、自分に子どもがいるか、いないかというミクロの視点とは、何の関係もないと思います。

たとえば、子どもがほしくても、産むことができない人もたくさんいるわけです。たまたま子どもに恵まれるチャンスがなかった人もいて、現在のわが国では、子どものいない世帯は全世帯の5割以上を占めています。

日本の全世帯の5割以上が子どもがいないわけですから、考えようによってはあなたは多数派であって、そんなことを気にする必要は何もないと思います。

自分に子どもがいるかいないかとは関係なく、社会全体として子どもたちがのびのびと成長して楽しい人生が送れるような環境を大人が作っていけばそれでいい。それが子どもは宝である、という意味だと思います。

具体例を挙げれば、たとえば選挙に行って、子どもや次の世代のことを考えている政治家に1票を投じることも、「子どもが宝」ということを実践することになるのです。

そのように広い意味で考えれば、あなたの存在意義や疎外感などについて、考えたり心配する必要は、どこにもないと思います。