死や病気が怖いです

私は幼少期から死への恐怖が強く、夜寝るときに「死ぬとどうなるのだろう」と思いながら泣いたりする子どもでした。

今年のはじめに病気・手術を経験し、その思いがますます強くなってしまいました。「死んだら永遠に無の世界なのだろうか」「自分の意識はどこへ行ってしまうのだろうか」など、堂々巡りの状態です。また、身近な人や友人の死について考えることも怖いです。

せっかく与えられた命、どうせなら楽しく生きようと思いますが、出口さんは死や病気に対する恐怖はありますか? また、どのように捉えたら、むやみに怖がらず(かといって現実逃避するのではなく)前向きに生きることができるでしょうか? 

現在は「考えても答えの出ないことは考えない」ように努め、自分の気分が前向きになること(子どもをぎゅっと抱きしめる、友人と会う、手紙を書くなど)を進んでしようとしていますが、ふと不安になることも多々あります。出口さんの考えを、ぜひ教えていただけないでしょうか。

きてぃ
32歳 家事手伝い 女性

事実を受け入れて、愛すること

人間は一生不安とつきあっていく動物だと思いますが、あなたはすでに回答を見つけていらっしゃるような気がします。

かわいいお子さんを抱きしめる、お友だちと会う、手紙を書く、それで十分ではないでしょうか。不安がない人間なんて、世界中どこを探してもいないと思います。人間は動物ですから、必ず死や病気が訪れます。

お釈迦さま以来、何人もの人が死や病気など生きる悩みについて考えてきましたが、結果的にわかったことは、その事実を受け入れるしかない、ということだけです。

ロマンロランが、次のような言葉を残しています。

「人間の勇気はただ一つである。世の中のあるがままの事実を受け入れて、それを愛することである」

それでも不安になるようであれば、あなたにはかわいいお子さんがいて、お友だちがいらっしゃるわけですから、お子さんをもう一度抱きしめて、お友だちと会われる、その生活を続けていかれるだけで、何の問題もないと思います。