人に誇れるキャリアじゃありません

高卒で社会人となり、働き始めて10年目になりました。9年以上社会人として働いてきましたが、他人に評価されるようなキャリアなんてないんじゃないかと思うようになりました。

最初に事務職を経験し、その後IT業界へ飛び込みました。しかし、どの仕事もあまり興味がわきませんでした。かといって決して手を抜いて仕事をしてきたわけではなく、数年経てば自然と身につくようなことに関しては、経験として積み重なっている自覚はあります。ですが、それは誰でも共通して言えることですし、年齢も少しずつ重ねてきている今、誰でもできることをスキル・キャリアと言えるのだろうかと思ってしまいます。

いま、転職したいと思う企業があります。私の好きなこと、したいことを事業としている会社です。いままで「好きなことを仕事にしてしまうと、好きなことが嫌いになるのではないか」と不安に思っていたので、そういった職種で働くことを避けてきました。ですが、自分のスキルアップ・キャリアアップを考えたときに、いま自分は好きなことを仕事にして、思う存分打ち込んでみたほうがいいんじゃないかと思ったんです。

とはいえ、私にはアピールできるほどのキャリアがありません。それがとてもネックになっていて、なかなか一歩踏み出せずにいます。経歴に自信がない人なんて、採用する企業としてはマイナスと捉えられますよね? 出口さんは面接する際、どのようなことを見ていらっしゃいますか? また、どのような人に魅力を感じますか? 

ころろ
27歳 会社員 女性

行動にブレーキをかけるのは「心」だけです

面接するときに僕が何を見ているかというと、その人がキラキラした目をしているかどうか。

抽象的に「キラキラした目」と表現しましたが、要するに自分のやりたいことにチャレンジする気持ちを持っているか、意欲があるのかどうかを知りたいのであって、僕はどんな人生であれ、自分の夢にチャレンジしようという人に魅力を感じるのです。

ご質問を読んでいると、あなたはどのようなお仕事であっても手を抜いているわけではなく、さらに数年を経て自然と身につけてこられたことを誰にでも共通してできることだと謙遜されていますが、実は普通の人にはなかなかできることではないと思います。

あなたはきっと、着実に仕事ができる優秀な方なのではないでしょうか。そういった中で、あなたが好きなこと、やりたいことを事業としている会社が見つかったわけですから、あなたが書かれているように、好きな事を仕事にして思う存分打ち込んでみるべきときだと思います。

あなたは自分をアピールできるほどのキャリアがないと言われていますが、でも採用者が一番ほしいのは「好きなことに思う存分打ち込んでみたい」という気持ちです。しかもあなたのキャリアは僕から見れば、仕事をきちんとこなしてきて、着実に実績を積み上げてきた方だと思います。

自分に臆することなく、堂々と「こんなことをやってきました」ということを伝え、「何よりも自分が好きなことを事業としている御社で、思う存分仕事に打ち込んでみたいのです」という気持ちを正直に訴えれば、道はきっと開けると思います。

ある人の言葉に「環境が、あなたの行動にブレーキをかけるのではありません。あなたの行動にブレーキをかけるのは、ただ一つ、あなたの心だけなのです」という名文句があります。

自分の気持ちに勝手にストップをかけることなく、好きなことが見つかったから思う存分打ち込んでみたいという気持ちに正直になってチャレンジすれば、きっといい結果が待っているはずです。どうか頑張ってください。